今日の読売新聞の記事に「大阪震度6弱・塀の危険3度見逃す」という記事がありました。
悲惨な事故の後に、「3年間隔でちゃんと法定点検をしていました。」、言いましたよね??
どこが法定点検だ! 一見しただけで違法建築物だとほとんどの人がわかるくらいの塀でしたでしょ?
記事によれば、1度目のミスは2013年度で点検時委託された業者が前回の2010年度の報告結果をそのまま写して報告した。
2度目のミスは2015年度に防災アドバイザーが「大きな地震で崩れる可能性がある」と指摘したにも拘わらず市教委職員が2016年に目視などの点検で「問題ない」と判断、現場レベルで留まる。
3度目のミスは2016年度の定期検査で以前の業者とは別の業者が委託されたにも拘わらず違法性を見逃していた。
記事の終わりはこのような言葉で〆ております。
市教委は「人災という指摘も否めない」
つっこみどころが多すぎてどこから指摘していいのか理解に苦しみますが・・・とにかく事なかれ主義の責任感の欠如であきらかに人災でしょうね。
2社の業者が絡んでおりますが、ブロック塀診断士の資格を持っていたのか?
持っていたら大変な事だと思います。 持っていなくても常人ならわかる筈ですが、まぁ いつもの言い訳で「シロウトだったので・・・」くらいに考えているのでしょう。
委託された仕事に責任を持たず偽りの報告をする・・・なんて悪なのでしょう!!
こんな事故を起こしたのですから当然2社共罰せられるべきだと思います。
そして「人災という指摘も否めない」とのコメントをする市教委・・・否めないじゃすまないよ!!! 完全に人災以外の何物でもないよ!!!!!!
誰が悪かったといくら追求したとしても亡くなられた尊い命はそのままですし、ご遺族の方々も深い悲しみと苦しみが少しも晴れる事はないでしょう・・・
ご冥福を重ねてお祈り致します。
実際、山形県内でもかなりの数の違法ブロック塀が乱立しているのが事実です。
仕事やプライベートで広範囲を車で移動しますがどこにでも存在します。
高さが2.2m以上ではないか? 以上であれば補強工事をしてあるのか? 手で揺らして揺れるような脆弱な塀か? 大きな亀裂がないか? 透かしブロックを連続配置していないか?(ベース基礎からの1本の鉄筋配筋を阻害していないか?)
メジャーとやる気と時間があれば「シロウト」でもちゃんと調べられますのでご自分の所有物には責任を持ってください。
どうしても個人ではわからないような物件なら、金属探知機を使ってちゃんと調べてくれるくらいのキチンとした業者に御委託下さい。
私は注意を喚起することしか出来ないですし、なんの力も無い一個人ですので一人でも多くの方の目にこのブログが触れて、見た方が行動に移してくれる事を願うだけです。